表題登記必要書類の作成 この記事を読めば自分で行えます

表題登記申請にはいくつかの書類を作成する必要があります。それらすべての書類に対して記入の仕方をわかりやすくまとめました。

この記事を読めば申請書類の作成方法がわからず、困ることはありません。

前回の記事で、表題登記に必要な書類について説明させていただきました。

※以下のリンク先に登記などの申請方法に関するまとめ記事があります。興味のある方はご覧ください。

>> 新築される方必見!! 新築時の登記申請等、手続きまとめ

今回は自分で作成する書類について説明します。

私が自分で作成した書類は4点です。

  • 申請書
  • 案内図
  • 図面
  • 原本還付請求書

以上の書類を作ることになりますが、これがとても難しいのです。

表題登記申請書

まずは表題登記申請書の記入方法について説明します。

申請書には間違えやすいところがたくさんあります。

特に注意すべきところを説明します。

⑤住所の記入に注意

申請者の住所ですが、住民票を取って添付する場合、その住所を書きます。住民票を前住所で取ってそれを使って申請する場合、引っ越ししたからといって新しい土地の住所を書いてはいけません。

すでに住民票の住所を映してあっても、添付する住民票が旧住所のものであれば、旧住所を書いてください。

⑧所在に注意

所在の欄に書くのは「東京都○○○111番地の11」という住所の場合、「東京都○○○111番11」となります。「の」の字が省略されるのです。また住所が二つある場合は、「東京都○○○111番地11、111番地12」となります。迷う場合は建築確認申請書を見て、「地名、地番」という欄に書かれているものと同じように書けば間違いありません。

⑫床面積に注意

床面積の記入には注意が必要です。建築確認申請書とも引き渡し証明書とも違う数値を記入しなければならないことがあります。

ここにはルーフバルコニーや吹き抜けやオープン階段を抜いた数値を書いてください。

それではどうして建築確認申請書や引き渡し証明書の床面積と違うのでしょうか。建築法と登記法で床面積が変わるからのようです。ハウスメーカーの引き渡し証明書は、おそら建築法で導き出した図面を記入しています。そして建築確認申請書も同様です。つまりこれら二つの書類の寸法とは、違っていて当然なのです。

自分で考えて床面積を算出してください。ルーフバルコニーや吹き抜けやオープン階段を省いた床面積を書くことになります。考え方は次をお読みください。

二階の床面積

すでに書いたとおり、二階の床面積から削除するのは以下です。

  1. ルーフバルコニー
  2. 吹き抜け
  3. オープン階段

床面積は壁の中心の寸法から算出します。

ルーフバルコニーは我が家では壁の中心からの寸法で計算し、削除しました。吹き抜けも同様です。しかしオープン階段が微妙なのです。

オープン階段は二階から一段目のところから削除することになります。二階の廊下から一段下がったところからです。すると廊下のギリギリまで二階の床面積とみなされるはずです。吹き抜けだけで考えると、壁の中心から判断して床面積を削除すればいいのですが、厳密にいうとオープン階段部分だけは、壁の中心ではなくなるはずなのです。

オープン階段も含めた吹き抜けとして考えれば、削除する床面積は壁の中央から算出した寸法で計算すればいいはずですが、オープン階段の部分だけは、壁の中心ではなく吹き抜け側の壁の端面からの寸法になるのかもしれません。さらに階段は廊下から少しはみ出しています。

この1cmくらいも計算しなければならないのでしょうか?

結局悩みに悩みましたが、細かいことを考えず、オープン階段のことは無視して、吹き抜け分だけを二階の床面積から削除しました。

結局それで申請が通りました。もし時間のある方は、しっかり法務局で確認したほうがいいと思います。このことについて法務局の判断ですが、「そこまで細かなことを考えなくても大丈夫」という印象を受けました。

表題登記申請書以外の添付書類

案内図

前の記事でも少し触れていますが、地図を作成して自分の土地をわかるように表示したものを作成しなければなりません。これを案内図と言います。これも前の記事で書きましたが、グーグルマップ等をそのまま張り付けても構わないと紹介されてることがありますが、著作権法に触れる可能性があります。私はお勧めしません。

私はハウスメーカーからもらった案内図をコピーして使いました。なければ自力で作ることをお勧めします。グーグルマップをそのまま使うのではなく、参考にするのであれば問題ありません。

図面

図面作製について

図面を作成するのは、決められたフォーマットに決められた様式で書かなければなりません。

左側に各階平面図を書き、求積表を載せます。右側に建物図面(配置図)を書きます。

各階平面図は1/250、配置図は1/500と決められています。また、0.2mm以下の細い線で描かなければなりません。

 

各階平面図の作成

エクセルで図面を書く

まずエクセルで描いてみました。

やり方は、以下の通りです。

  1.  自分の家の縦横の寸法を会把握する。
  2. 1/250でB4換算の縦横の寸法に返還する。
  3. さらにそれをB4にした場合を考慮したA4の寸法に返還する。
  4. エクセルの図形描写で建物の図面を書く。
  5. 家庭用プリンターでA4サイズの紙に印刷する。
  6. 3の寸法にするには、何パーセント縮尺すればいいのか計算する。
  7. 計算した寸法で縦横を周章(拡大)する。
  8. もう一度A4サイズで印刷する。
  9. 計算上の寸法が出ていたら、セブンイレブンのネットプリントでB4用紙に印刷する。

以上の予定でトライしました。

しかし何度やってもうまく寸法が出ません。やり方が悪くてうまくいかないのかもしれませんが、結局私はこの方法で図面を描くことができませんでした。

パワーポイントで図面を書く

パワーポイントなら指定した長さ通りに印刷できると聞きました。そこで試してみたのですが、私のバージョンのパワーポイントでは、指定通りの寸法で印刷ができませんでした。

バージョンは2015です。2010ならばできることは確認しましたが、2015ではできないのか、それとも私ができるやり方を見つけられなかったのかわかりませんが、とにかく私には指定した寸法で作成した図面を印刷することができませんでした。

3Dマイホームデザイナーで作成する

これは完ぺきでした。指定した寸法で印刷することができます。ただし間取りを書くようにパーツを組み合わせると、とても太い線になってしまいます。細くはできません。そのため線描写でこつこつ図面を作りました。これをA4サイズで印刷しました。

注意点
  1. 先ほども書いたとおり、図面は0.2mm以下の細い線で描かなければなりません。
  2. 吹き抜けなどで一階の床面積から二階の床面積を減らす場合、二階の図面には「点線」で描き込んでおかなければなりません。

建物図面の作成方法

配置図は1/500の寸法で、用紙右側に書きます。配置図には土地の境界線との距離を記入しなければなりません。この距離は、「外壁」からなのです。

ハウスメーカーの配置図は、壁の中央から書かれていることがありますから、その寸法を書いてしまうと、壁の厚みの半分だけ、寸法が多くなってしまいます。

さらに気を付けなければならないのは、実際に家が建てられる位置は、図面と違うこともあるということです。基礎が実際の予定の位置とずれてしまうこともあるようです。

そのため図面に書き込む距離は、「実際に測定する」ことが望ましいです。我が家ではそのように指導されましたので、測定してその数値を書き込みました。申請すると法務局の担当者が測定に来るので、違っていたらすぐにわかってしまいます。法務局の方の測位値と大きく変わらなければ問題ないと思います。

私は、根拠を説明するため、実際に測定した位置と測定した状況の資料を添付しておきました。

その他記入事項

②建物の所在

申請書と同じで、建築確認申請書と同じように書きます。これは前記事の引渡証明書と同様に書けば問題ありません。

⑦作成者の住所

これも申請書と同様で、一緒に提出する住民票と同じ住所にします。すでに住所が移っていても、提出する住民票と同じにします。

⑧捺印が必要

図面作成者の位置に捺印が必要です。忘れると押し直しに行かなければなりません。必ず捺印してください。

間取り図面印刷

  1. インターネットで図面用紙のひな形をダウンロードする。(エクセルのフォーマットのものでよい)
  2. 図面用紙のデータに、住所などの必要事項を記入する。
  3. セブンイレブンのネットプリントを利用して、図面用紙をB4サイズで印刷する。
  4. 3Dマイホームデザイナーで図面を作って、家庭用プリンターで印刷する。
  5. 3Dマイホームデザイナー印刷した図面を切り取って、図面用紙に張り付ける。
  6. その図面用紙をコンビニでコピーする。
図面がうまく作成ができない方へ

3Dマイホームデザイナーなど持っておらず、その他の方法でもうまくいかない方もいると思います。これは図面を作成する前に考えていただきたいのですが、「パソコンで図面を作成する必要はない」のです。手書きでも問題ないのです。手書きは難しくありません。

私は図面の作成に、15時間は掛けました。こんな時間をかけるくらいなら、最初から手書き図面にすればよかったと後悔しています。

やり方としては、上記の図面印刷方法の、3のところを手書き図面にするだけです。コピー用紙に手書きで図面を書いて、切り取って図面用紙に張り付けるやり方がいいでしょう。図面用紙に直接書いた場合は、失敗したら図面用紙の作成からやり直さなければなりません。

図面は0.2mm以下の細い線で描かなければなりません。専用のペンを購入する必要があります。

原本還付請求書

これはインターネットで作成者オリジナルのひな形を拾って、それを自分の名前や住所を書き換えただけです。以下の画像の通りに作成するだけです。

この原本還付請求書は、提出した原本を返してもらうためにあるのですが、それよりももっと大切な役割があります。コピーした多くの書類が「原本を正しくコピーしたものである」と保証するものです。そのため「この謄本は原本と相違ありません」という記述を加えておく必要があります。これがない場合、作成した書類のひとつにこの記述を書き加え、印鑑を押して効力を持たせ、その書類と割り印で繋ぐ必要が出てきます。この原本還付請求書は付けたほうがいいでしょう。

 

表題登記申請 作成書類まとめ

以上4点が作成しなければならない書類です。私が指摘を受けたり悩んだりしたもののみを注意点としてあげています。我が家のパターンとは違う問題も出てくるかもしれません。

簡単だと思って手を出しても、うまくいかなくて諦める人は多いそうです。私も引っ越しの頻雑さでほとほとまいっている状況での申請でしたから、途中で諦めようと思ったこともありました。

自分での登記申請はかなりの労力を使います。それは覚悟してください。

表題登記申請できる状態にする

これらはバラバラに法務局に持ち込んでも申請はできません。書類をホッチキスでまとめる必要があります。

かなり厚くなるのでダイソーで買ったホッチキスでは歯が立ちませんでした。

どうせならばと、高級ホッチキスを購入しました。

これはとても良かったです。今までのホッチキスは何だったんだって思うくらい、厚い書類を簡単に止められます。騙されたと思って高いものを購入しておくと、今後も役に立つこと間違いなしです。

ホッチキスで止めたら、これらの書類がすべて関連のあるものだと証明するため、割り印を押すことになります。

ところが私の場合は書類が19枚にもなり、割り印が推せるレベルではなくなってしまいました。下の画像のように、厚みがあり過ぎて曲げたところのRが大きすぎて、割り印がほとんど押せないのです。

これでは話にならないので、結局袋とじをすることになりました。

袋とじの方法

説明の画像は汚いです。使った紙も失敗した図面を切り取っているので、白紙ではありませんし、切り方も醜いです。時間もなく疲れ切っていたので、かなり適当ですね。そのあたりはご了承ください。

① 作った書類に少し大きめの紙を糊で貼り付けます。

 

② 裏返して2個所を画像のようにカット。

 

③ 上下に飛び出している部分に糊を付けて書類側に貼り付けます。

 

④ 残りの部分を糊で貼り付けて、貼り付けた紙と書類にまたがるように印を押します。

 

適当な説明で申し訳ありません。雰囲気でもわかってもらえたら幸いです。

完成した申請書のコピーを取る

袋とじをして、印まで押した申請書のコピーを取っておいてください。保存登記に使うための「住宅用家屋証明書」の取得に必要です。

表題登記について

登記は法務局の協力なくしては完了できません。私の場合は、相談に行って担当してくれた方や、書類を受け付けてくれる方(我が家の担当ではない)は、決していい対応ではありませんでした。

実際、司法書士が申請しても、訂正などが必要になることがあるようです。経験もない素人が申請することに対し、よく思わない役人がいることは仕方がないことだと思います。スムーズにOKを出せる司法書士の申請のほうが、あちこち直すように指示を出さなければならない素人の申請よりもはるかに効率的で仕事も進みます。素人が作った書類では、怪しいところが満載なので、現地確認もしっかりしなければならないでしょう。素人が申請することは、法務局の方たちに負担を強いることにもなっているのです。

私が想像するに、いくらやっても申請が通らなくて、途中で諦めた方は全国にいくらでもいると思います。条件によってはそのくらい難しいものだと理解してください。

私は法務局に予約を取って相談に行ったのですが、登記必要書類を大雑把に確認されただけでした。図面に記入してある一部の項目についてだけ修正するよう指示された程度です。そしてそのまま申請を指示されたので、窓口で申請をしてしまいました。しかし実際には、以下の問題がありました。

  • 図面に捺印がない
  • 引渡証明書の新築、増築のどちらかに丸が付いていない
  • 引渡証明書に客(私)の名前が未記入
  • 引渡証明書に書かれた所在地が違う
  • 申請書の住所が違う
  • 申請書の床面積が違う
  • 図面に書かれた数値が間違っている

これだけダメなところがあったのです。まず申請させて、ダメなところは直しに呼べばいいという考え方のようでした。こちらも暇ではありませんので、そのような考えでは困ってしまいます。

こんな状態でしたが、ありがたかったのは私の申請を担当者してくれた方が、とても柔軟に対応してくれたことでした。

現地確認(申請された建物が申請図面通りにできているか確認すること)をしに来る前に、作り直す書類をあらかじめ教えてくれて、作り直した書類を渡すことで対応していただけました。実際には作り直した図面も配置図の寸法が間違っていたため、もう一度作り直して郵送しました。そんな手間もありましたが、とても親身になって対応していただけたので、気持ちも折れずに登記完了までこぎつけることができたのです。

私がわからなくて困ったことは、ここにすべて書きました。表題登記を自分で行うことについて、敷居が低くなったと考えていただける方が少数でもいたらうれしいです。

次は地目変更登記申請が必要になります。地目変更登記申請方法の記事を書いていますので、ぜひご覧ください。

地目変更登記申請方法 簡単にできるので、ぜひトライしてみましょう







2 件のコメント

  • TiTTiさん
    コメントありがとうございます。
    私はとても苦労しました。もし私の書いた記事が役に立って、みなさんの苦労が少しでも和らいでくれたらとてもうれしいです。
    私は申請には、Tシャツに短パンで行きました。しかし司法書士の方が多く申請に来ており、明らかに浮いていました。
    ラフな服装だと微妙に態度も違う気がします。ご注意ください。
    車の住所変更(車検証及びナンバープレート変更、車庫証明取得)もインターネットで行いました。
    何でも自分で行うと、苦労しますが充実感があります。
    TiTTiも頑張ってくださいね!!

  • とても詳細な情報で参考になりました。
    私ももうじき引き渡し予定で表題登記については自分でチャレンジする予定です。
    頑張ります!