家の間取りは自分で考えよう 自分で考えるメリットとデメリット

新築を考える時、自分で間取りを作りたいと思った人は多いのではないでしょうか?

しかしチャレンジしてみても、うまくいかないことが多いでしょう。特に二階建の家では、一階に合わせて二階の間取りも考えなければならないため、まったくうまくいかずに諦めてしまうことがほとんどだと思います。

間取りを自分で考えるメリットとデメリット、そして間取り作成時の注意点をまとめてみました。

間取りを作成するデメリット

間取りを作成するデメリットは、その間取りが採用されなかった時、いいことが何もないということです。

間取りを作成するのであれば、自分の作った間取りがすべてそのまま採用されなければなりません。

中途半端な間取りを作成しても、担当してくれる設計士さんは困ってしまうだけです。

例えば一階と二階の間取りを別々に考えて、提案した場合です。これは初心者が間取りを考える時によくあるパターンです。

階段の位置が一階と二階で違っていたら、それを修正して合わせなければなりません。修正する過程で大きな配置の変更が必要になります。一ヶ所壁位置を変えるだけで、すべてを作り直す必要が出てくるのです。

壁位置が変わると問題が起きる理由

苦労して一階と二階の整合性を取り、気に入った間取りが出来上がったとします。しかしその間取りが採用されないことはとても多いのです。

理由は、強度不足です。

間取り図面を書く経験のない人は、部屋の大きさと階段位置を一階と二階でしっかり調整すればいいと考えます。しかし間取りによっては強度不足が起きる懸念があります。

例えば2×4工法の家は、壁で家を支える構造です。下画像のように、一階と二階の壁位置が同じであれば、二階の荷重はそのまま一階の壁にかかるので問題ありません。

家の壁の荷重

しかし一階と二階の壁位置が異なる場合、二階の荷重が一階の天井の一ヶ所に集中的にかかることになります。下画像では、一回の壁と二階の壁のクロスした部分一点に、二階の荷重がすべてかかることになります。

家の壁にかかる荷重

この場合、耐震強度計算で施工会社側の基準数値を満たさなくなってしまいます。このような構造の家は、作ってもらうことはできません。

在来工法でも、柱の少なくなる間取りになってしまうと、施工会社側の基準を満たさなくなります。

間取りを考える時には、一階と二階の壁や柱の位置を、できる限り揃えるように間取りを考えなければならないのです。

中途半端な間取りは設計士さんを混乱させる

中途半端な間取りを作って設計士さんに渡すとメリットはあまりなく、デメリットが多くなることが多いです。

間取り図面を作ってみるとわかるのですが、先ほど書いた通り一部だけに一回と二階の整合性が取れないところがあるだけで、大幅に間取りの変更をするだけに収まらず、すべてを作り直すことになることもあるのです。

完成度の低い間取りを作成して、それを設計士さんに渡すことは、設計士さんを混乱させてしまいます。

その混乱が間取り作成時間を余計に取らせることになり、設計士さんの焦りにつながります。

図面作成は決められた日数で終わらせる必要がある

設計士さんが混乱すると、図面作成が遅れることがあります。図面作成が遅れると、家が完成して入居する予定日が、後ろにずれ込むことになります。

家を建てるためにハウスメーカーや工務店と契約すると、あらかじめ上棟(基礎や土台が完成して、家を建て始める時)の予定日が決められます。ハウスメーカーなどと契約している大工さんは、「来週からこの家を建ててほしい」といきなり言われても、すぐには対応はできません。最初から上棟日を決めておき、それに合わせて大工さんたちを割り振っておかないと、上棟予定日に大工さんの予定に空きがなくて来られない事態になってしまいます。

ハウスメーカーや工務店と契約した時点で、上棟予定日を決めることから始めます。ハウスメーカーや工務店は、契約している大工さんの予約を取っておかなければならないからです。

もし間取り図面の完成が、予定日より遅れた場合、設備の打ち合わせ時間の短縮や、上棟予定日を後ろにずらすことになります。

上棟日の日程を変えることは、簡単ではありません。上棟の予約(大工さんの空き日程)が半年間埋まっていることもあり、その場合はそのあとに改めて予約を取ることになります。すると上棟日がいきなり半年後になってしまうのです。

それを避けるために設備の打ち合わせが短くする場合、十分な検討ができずに設備を決めることになります。施主(客)としてもマイナス要因になります。

以上のように、自分で間取りを作成するのは難しいですし、デメリットもあります。

それでも間取りを自分で考えたいと思う方もいるでしょう。

そんな方の参考のために、私が自分で間取りを作った時の様子を紹介します。

間取り作成に至る経緯

私は家を建てる時、ハウスメーカーの設計士さんに、3つの間取りを考えてもらいました。どの間取りも悪くはないですが、「これだ!!」と言い切れるほど魅力のあるものではありませんでした。

そこでそれらの間取りを、マイクロソフトエクセルで微妙に変更し、満足できるものにならないか考えました。しかし間取り作成はとても難しいのです。

二階建てを考えていましたが、一階と二階の階段の位置を合わせなければなりませんから、簡単ではありません。

しかし自分の家は自分で間取りを設計したいと考え、作った間取り図面をハウスメーカーに提示したところ、そのまま採用されました。

このような例はめったにないことでしょうが、それは本気で間取り作成を考える人がほとんどいないからだと考えます。素人でも諦めずに間取り作成にチャレンジすれば、自分の設計した家に住むことができる可能性はあるのです。

自分で間取りを作成するメリット

自分で考えた間取りの家に住むことができることは、最高です。素人が考えるからこそ自由な発想が生まれます。入居後半年以上経っても、自分の考えた間取りの家の満足感が衰えることなく、最高だと思い続けています。

自分で納得して書いた図面ですから、満足度が違いますし、来客者にも自慢できますね。

おそらく設計士さんに書いてもらった間取り図面は、満足度が70%あれば高い方ではないでしょうか? 自分で間取りを作成した場合、それを100%にすることだってできるのです。

設計士さんは、何件もの案件を抱えていることがほとんどで、自分のためだけに働く時間のすべてを使っているわけではありませんし、複数の家を同時に設計しているので時間が足りなくなります。大きく間取りを変えることで多大な時間を使うことができない場合が多いはずです。

そのような理由で、何度も間取りを変えてもらうことが難しいのです。

以下の例をもとに、設計士さんの心情を考えてみてください。

A:施主(客)が90%満足する可能性のある間取りを思い浮かべたとします。しかし奇抜な発想を取り入れた間取りで、気に入らなければその間取りを絶対に認めてもらえないだろうと想像できました。

B:施主が70%満足すると思われる間取りを考えました。これは無難な間取りで、あまり施主は気に入らないかもしれないと思いましたが、無難な間取りなので、その間取りをベースにこれからの打ち合わせをしていくことを認めてもらえそうです。

この場合、設計士さんはどちらの間取りを作成して施主側に提示するでしょうか?

間取り図面完成までの時間が限られているため、無難なBの間取りを選ぶことになるはずです。満足度の高い可能性のあるアイデアは、お蔵入りとなってしまうのです。

設計士さんは数々の間取りパターンの中で、施主が満足できることを完全に把握はできません。把握できるのは施主だけなのです。

その施主である我々にしか、自分にとって最高の間取りを作ることはできないのです。

これが自分で間取りを考える、最大のメリットなのです。

間取り作成を手助けするツール

私は間取り作成をするにあたり、様々なパソコンのフリーソフトを試してみました。

しかし便利に使えるものがありませんでした。

そこで3Dマイホームデザイナーという間取りソフトを購入することにしました。

このソフトは1万円程度で買えますが、安くはありません。うまく間取りができない場合、無駄な買い物になってしまいます。

しかし私は考えました。数千万の買い物をするわけで、もし1万の投資で大満足の家が建てられたら、安いものではないでしょうか。

やってうまくいかなくても、精一杯やったのであれば諦めもつきます。一生に一度のとても高価な買い物なのです。私は迷わず間取りソフトを購入し、自分で間取り作成をすることを決意しました。

間取り作成ソフトの利点

間取り作成ソフトを購入した理由は、時間短縮の為でした。エクセルでも頑張れば間取りは作成できます。私もいくつかの間取りをエクセルで作っていました。

私の場合は時間がなかったのです。自分で間取りを考えるから、ハウスメーカーとの打ち合わせをしばらく見合わせてもらうなどと言うことはできません。スケジュールも最初から決まっていましたし、素人の間取り図面完成を待つなんて、普通ならあり得ないことですから。

次の打ち合わせまでの数日で、間取りを完成させる必要がありました。

少しでも効率よく間取りを作成するために、間取り作成ソフトを購入しました。

しかし、実際に3Dマイホームデザイナーを購入して、本当に良かったと思っています。一階と二階の面積や壁の位置、階段の位置なども簡単にわかります。後で説明しますが、これらが簡単にわかることはとても重要なのです。おそらくエクセルで間取りを作っていたら、完璧なものは出来なかった可能性があります。また、部屋の広さなどもエクセルではわかりにくいのですが、3Dマイホームデザイナーでは、作成した部屋に設定した大きさのテーブルやソファーを置くことができます。家具を置くことで空きスペースを確認することもでき、さらに3Dにして部屋の中を見渡すことができるのです。

本気で間取りを作成するのであれば、間取り作成ソフトは必須だと考えます。

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間取り作成について

間取り作成は、素人には難しいものかもしれません。そして中途半端に間取りを作って施工会社の設計士さんに見せても、困惑されたり迷惑をかけたりする可能性もあります。

しかし一生に一度の家なのです。自分でできる限りのことをすべきです。

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