欠陥住宅対策 建築中の記録を残すため、写真を撮ることをおすすめします

自分の家が手抜き工事などの施工不良で欠陥住宅になることのないようにするための、対策方法をお教えします。

新築の家をしっかり建ててもらえるか心配な方も多いでしょう。そのような方のために、私たち施主側ができる予防措置について考えました。

予防措置はいくつかありますが、簡単にできるのは、証拠の写真を撮っておくことです。

なるべく多く建築現場に通い、できる限り多くの写真を撮っておくのです。

 

欠陥住宅は怖い

建てた家が欠陥住宅だったと感じた場合、施工業者(ハウスメーカーなど)と裁判で戦ったとしても、勝てる確率がかなり低いことをご存知でしょうか。

明らかに手抜き工事で問題が起きていても、それを照明することができなければ、裁判では勝てません。

家を建てる場合は、証拠を残しておくことが大切なのです。

なぜハウスメーカーは欠陥を認めないのか?

ハウスメーカーは欠陥を認めません。明らかな欠陥でも、上棟後には大掛かりな修理をすることはあまりありません。

これについては私の想像ですが、評判を落とすことを心配するからだと考えます。

家を建てると、建設中の様子はそこを通るその地域の人たちの目に触れることになります。

家を作り直ししたということが、多くの人に目撃されるわけです。そのようなことが起こったことを目にしたら、家を建てる時にそこに頼むことはないでしょう。またその噂が流れてしまうと、相当多くの人に影響を与えることにもなります。

特に今はインターネットが普及して、誰でも情報を発信できます。家を作り直したという情報がネットで流れたら、その会社のイメージがガタ落ちになる可能性もあります。

欠陥住宅を認めず、立て直しを渋る理由の一つは、このようなことがあると考えます。

証拠がなければ調べることもできない

壁の中に正しく断熱材が入っていないのではないか? 入居後にそれを感じたとします。しかしそれを証明するには、壁板を剥がして中を見るしかありません。もしそこまで行って問題なかった場合、自費で元に戻さなければなりません。せっかく建てた家を壊すのは、大抵の人が嫌だと感じると思いますので、新築の家を自ら壊すという行為は、なかなかできないでしょう。

しかし建築中に壁の中などの写真を撮っておけば、立派な証拠になります。建築中に写真を撮っておくことは、とても大切なのです。

工事業者の意識向上

証拠となる写真を撮っていることがわかれば、大工さんも監督さんも、いい加減な仕事はできません。私が写真を撮った大きな理由は、大工さんたちの意識を高めてもらいたかったからです。

あらゆる場所を写真に撮っている施主がいたら、手抜きなどできないです。監督さんも、しっかり品質管理してくれるでしょう。「この施主はあなどれない」と思ってもらうことは、大切だと考えます。

手抜き工事防止以外で写真を撮ると便利なこと

手抜き工事防止には、写真を撮ることをお勧めしますが、それ以外にも写真を撮っておくと役に立つことがあります。

上棟初日から完成まで、私は1,000枚を超える写真を撮りました。これが入居後にとても役に立っています。どのような場面で役に立ったのか、紹介します。

重い照明を自分で付ける場合

我が家のリビング照明は、自分でファンライトを取り付けました。

ファンライトは7kgほどもあり、とても重いです。しっかり支えられる場所にネジ止めしなければなりません。

天井は石膏ボードが貼られています。石膏ボードだけでは、7kgもあるファンライトを支えることはできません。天井の梁などの木材にネジ止めする必要があります。

建築中の写真を探すと、引掛シーリングローゼット取り付けまわりに、材木が打ちつけられていることがわかりました。

これがあるためファンライトが付けられると判断でき、購入取り付けに至りました。写真がなければ天井の様子がわからず、重い照明を取り付けることはできませんでした。写真に天井の様子が残っていたことがとても役に立ちました。

ホスクリーンの位置を変更する場合

ホスクリーンの位置に問題があったため、自分で位置変更しました。ホスクリーンは洗濯物を吊るすため、かなりの重量に耐える必要があります。取り付け金具を天井の石膏ボードだけで支えることはできません。

天井に梁のある部分でないと、ホスクリーンの金具が付けられないのです。

梁の位置も、洗面所の天井の写真を撮ったものがあったため、把握することができました。

これで無事にホスクリーンの位置変更ができました。

リビングに棚を付ける場合

棚を付ける棚受けの取り付け位置は、壁の中に梁がなければなりません。梁の位置を探すのには画像が残っていなかったため、動画で判断しました。

これで壁の中の梁の位置がわかったので、棚取付けブラケットを取り付けることができました。

 

以上のように、建築中に撮った写真により、壁内部の様子を知ることができたため、DIYをする時にとても役に立ちました。

写真を撮る時のアドバイス

解像度の高いカメラで撮る

どんなカメラでどのように写真を撮ってもいいのですが、綺麗に写真を撮っておくと、欠陥住宅の証拠として使う時は、解像度が高いため証拠として使いやすいです。また、遠くに写っている物も解像度が高いと判別しやすいため、いいカメラで解像度の高い写真を取っておくことをお勧めします。

画角の広いカメラを使う

部屋の中で写真を撮るには、被写体までの距離が短いと、取りたい場所がすべて写真に納まらないことがあります。

洗面所で写真を撮ると、洗面台をすべて撮る場合、かなりの広い画角を撮れるカメラでないとうまくいかないのです。

もし家の中で写真を撮ろうと考えた方は、普通のカメラだと画角が狭い(広い範囲の写真が撮れない)ことに驚くかもしれません。

上の二つの画像は、同じ位置から画角の違う状態で撮った写真です。下の画像のように、画角が広いカメラで撮ると、広い範囲を写すことができます。

上棟が始まる前に、広い画角で写真の撮れる機材を購入しておくことをお勧めしたいです。

私の撮影機材

撮影機材は、少しマニアックになるかもしれませんので、機種だけ簡単に書いておきます。

撮影には一眼レフのカメラを使いました。カメラはEOS 5D Mark IIとEOS8000Dです。EOS 5D Mark IIのレンズは高解像度をしっかり記録してくれるSIGMA 30mm F1.4 DC HSM Artを使いました。

EOS8000Dには広角で取れるEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMを付けました。

右がEOS 5D Mark IIで、左がEOS8000Dになります。

ビデオカメラの活用

写真は何を撮るのか明確な意思を持って取ることが多いですね。このボルトを取りたいと思った場合、ボルトを中心に拡大して撮ることになるでしょう。

そのような場合、撮りたい対象以外の部分が、写っていないことがあります。

床の継ぎ目を残しておきたいと思い、カメラを下を向けて写真を撮りました。しかし後から、壁の上部の梁の位置を確認したいと思っても、床を中心に撮った写真には、壁の上部が写っていないことがあります。

このようなことが起きないように、ビデオカメラを使って撮影するととても便利です。

ビデオカメラで全体を見渡すように一通り撮っておくと、家中のすべての場所を記録することができます。写真よりも時間がかからず、多くの場所を記録に残すことができます。

先に紹介したリビングの棚取り付け時に梁の位置を確認できたのは、ビデオカメラの映像があったからでした。

ビデオカメラを使って記録しておくと便利なこともあります。

まとめ

建設中の写真を撮ることは、家づくりの記録になりますし、問題が起きた時に撮った画像を確認することで、原因を特定できることもあります。

建築中は、絶対に写真を撮っておくことを強くお勧めします。

こだわれば高級カメラでしっかり写真を撮ることをお勧めしますが、スマートホンのカメラでも問題なく使えることが多いでしょう。

ぜひ建築中には数多く建築中の自分の家に足を運んで、写真を撮るとともに工事の状態を確認してみてください。