テレビを快適に見るための推奨距離

家を建てる時、テレビを見る距離を意識して間取りを決めることは、重要です。

あまり近い距離でテレビを見ると、様々な弊害があるのです。

 

テレビを見る推奨距離

最近は60インチの大画面テレビも普及していますね。テレビを快適に見るための推奨距離はどのくらいなのか考えたことがありますか。

一般的なテレビを見るための推奨距離から、リビングの広さはどのくらいなのでしょうか?

テレビを快適に見る推奨距離は、以下のようになっています。

この推奨距離で考えると、60インチのテレビを見るためには、目からテレビ画面までの距離は、2,240mm必要になります。

推奨距離より近いと弊害があるのか

一昔前は、ブラウン管のテレビから有害な放射線等が出ているという話があったのですが、それも根拠のないものでした。

今では地上デジタル放送への切り替えで、ブラウン管テレビは駆逐され、家庭用テレビは液晶テレビがほとんどです。液晶テレビも有害な電波等は一切出していませんので、目が疲れるなどの問題はあるでしょうが、近くでテレビを見ても、大きな問題はないと言われています。

推奨距離とリビングの広さ

推奨されるよりも短い距離でテレビを見ると、前述のとおり様々な問題があるとされています。60インチのテレビを見るための・・・の距離ですが、注意したいことがあります。

それは、ソファーの背もたれの厚さです。

背もたれ分だけ体が前に出ます。それを考えなければなりません。またリクライニングソファーでは、リクライニングさせた時に背もたれが壁に接触しないように、さらにソファーを前に出さなければなりません。

さらに、壁掛けテレビにすると壁掛け金具分だけ前に出ます。壁掛けテレビではなくても、テレビ画面はテレビの厚み分だけ前に出ます。

人の頭の厚みも考えなければなりません。

このようなことを計算して、リビングの広さを決める必要があります。

どのくらいの広さが必要か

リビングでテレビを見るためにはテレビの厚みがあり、壁掛けテレビにした場合は壁掛け金具も含めると、約200mmは画面が壁より前に出ると考えられます。

一般的なソファーでは背もたれ部分が200mmくらいだと考えます。人の頭の厚みや人の姿勢を考えて、500mmほど前に出ると考えます。

これらを考えると60インチのテレビを見るには、2,240mm必要ですから、その幅に200mm+500mmの追加をすることになります。最低でもテレビとソファーを置く場所の壁から壁の距離は、3,0000mm、つまり3mの距離が必要になります。

間取り図面の注意点

この3mという距離を、そのまま間取りに組み込むことは不可能です。間取りは0.5マス単位で書かれるからです。

さらに間取り図面での距離は、壁の中心から中心になるので、図面寸法が3mあったとしても、実際の距離は壁の厚み分少なくなります。

いろいろ難しいことになりましたが、結論として3.5マスの距離を確保すれば、60インチのテレビを快適に見られると考えられます。

推奨距離より短いと見にくいのか?

現在の住宅では、推奨距離を確保することは難しくなっています。ある程度の弊害は覚悟で、推奨距離には足りない状態で家を建てざるを得ないこともあるでしょう。

それではテレビを見る時推奨距離よりも短い場合、本当に見にくいのでしょうか?

間取り上でどうしてもテレビを見る推奨距離が確保できないことも多いはずです。そのために我が家のテレビでテストしてみました。

50インチのテレ場の推奨距離は1,867mmになります。これを1,400mmの距離で視聴してみました。

最初は車酔いするようなイメージで、すこし目がくらくらしました。しかしすぐに慣れてしまいました。推奨距離以下でテレビを視聴しても、慣れれば見られないことはありません。

大画面のテレビを購入して、始めて家で視聴した時、大きすぎて目がくらくらした経験のある方もいるでしょう。しかし少し経つとその大きさに慣れてしまい、問題なく見られるようになります。

映画館で映画を見る時も、一番前の席に座ると、最初は画面が大きすぎると感じることが多いです。しかしそれもしばらくすると慣れてしまいますね。

テレビが近すぎることで見にくいと感じることについては、あまり近すぎない限りは慣れてしまうことはあるでしょう。しかし目が疲れやすくなることは間違いないので、なるべくなら推奨距離を守ってテレビを見ることをお勧めします。